
60代で医学部学士編入に受かったんだって!

当時は話題になったよね!医師の国家試験に受かった時は新聞にも載ったんだよ
こんにちは!脱サラ編入医学生のシュンです!
医学部学士編入試験は再受験と比較して年齢には寛容な試験です。では実際の所はどこまでの年齢なら合格できるのでしょうか。今回は、医学部学士編入試験の年齢制限のことについてお伝えします。
年齢制限について
募集要項上はもちろん年齢制限はないということになっています。なぜなら、編入を含む大学入試は表向きは学力試験であるため、学力(+面接)さえ満たせば合格させなければならないからです。

「年齢が高いからー50点したろ!」
とはできないのです。それをやってしまうと、不正に点数を操作したということになります。
よく『編入試験では年齢は不利!高齢者は差別されて点数がマイナスされる!』という主張を耳にします。しかし、これは正確ではありません。少なくとも国立大学に関しては基本的にはすべての項目で同等の条件で評価されています。
国立大学・大学院入試の点数は、皆さんが思っている以上に厳密に管理されているのです。しかし、もちろん落とし穴があります。それは後ほど。
過去の合格者の年齢
合格者の年齢の中央値は20代中盤という印象です。(統計を取っているわけではありませんので、正確な数値ではありません)
ご存知の方も多いでしょうが、過去には60代で合格された方もいらっしゃいます。私が受験したとしては50歳代中盤くらいの方が合格されていました。30代や40代の合格者は多く知っております。ちなみに、30代は一般入試の再受験でもちらほらいます。
しかし私が知る60代の合格者の経歴は、官僚をされた方、東大を出て一部上場企業に務めておられた方の2人です。どちらももともともポテンシャルがものすごく高い方である印象です。
また今年度に関しては、編入予備校に合格連絡をした方の中では50代以上の方は見当たらないらしいです。
面接点の項目によって、年齢が不利になる
先ほど、
- 年齢制限はなく、点数を勝手に調整することはできない
- 同等の条件で評価される
と書きました。しかし、差別が無いわけではありません。点数を調整する一番の方法は「面接」です。例えば面接に
「将来性」
という項目を作るのです。そうすると、医師になってから働ける年数が少ない高齢受験生の「将来性」の点数は低くなります。
つまり「将来性」を「同等の条件」で評価した結果、高齢受験生の方が低い点数になるのです。
もちろんその他の面接の点数も面接官の印象によっては低くつけられることも多いでしょう。そのため、高齢の受験生は面接では点数を取りにくくなります。
合格は合計点で上から決まる
- 書類審査(大学による)
- 筆記試験(基本的に採点は平等)
- 面接試験(項目によっては、高齢者の点数が低くなる)
基本的には以上の項目の合計点が高い人から合格となります。
しかし医学部学士編入では、1次試験に合格したら点数がリセット、つまりは最終合格は面接の点数のみで決まるという大学も存在します。このような大学では、面接点が低くなりがちな高齢受験生が最終合格するのは難しいでしょう。
1次試験の点数がリセットされるのか否かは募集要項に書いている大学もあります。受験を考えている大学の募集要項はあらかじめチェックしておきましょう。
高齢受験に厳しい大学
再受験の世界にも高齢受験に厳しい大学があるように、編入試験の中にもそのような大学があります。
秋田大学などが代表的な例となっております。また、近年では金沢大学もある年を境に30代前半までしか合格しにくくなったと言われています。ちょっと前までは60代でも合格した例もある稀有な大学だったのですが…
(再受験の方の大学選びでは、MEDUCATEさんのブログを参考にされるといいでしょう)
まとめ
高齢で編入試験を受験しようという方は
- 高齢受験生だからといって無差別に点数は低くはできない
- 面接の項目ごとの点で減点されやすい
- 面接点を補えるだけの筆記試験の点数を取る必要がある
ということを意識しましょう。このようなハードルを乗り越えて合格された方はたくさんいらっしゃいます。あなたも努力次第で次の一人になることができますよ!
それでは良い勉強ライフを!脱サラ編入医学生のシュンでした!